ヨルダン郊外の丘の上に建つ住宅。クライアントはコロナ過を経て、都心部で忙しく生活することに疑問を持ち、郊外でゆったりと暮らすライフスタイルを希望した。ヨルダンの特徴の一つであるイスラム文化の建物が持つボールト屋根を利用して、プライバシーと開放性が両立するような住宅を目指した。3つの異なる大きさのボールト屋根に沿って生活が移り変わるように、生活の中心となる場所、倉庫やバスルーム、寝室とゲストルーム、の3つを分けて配置し、生活の中心となるボールトは半屋外で一番眺めの良い場所に配置した。敷地周りの石を利用した、地面から立ち上がったような壁が、コンクリートのボールト屋根を支える構成として、敷地周りに生活がなじんでいくように計画した。