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大きな傘のスタジアム
東北地方に計画した屋外競技場のプロジェクトです。
屋外で行う競技になるため、日差しの眩しさなどが競技の勝敗に影響を及ぼす可能性があります。競技の妨げにならない自然光は取り入れ明るい空間としつつ、競技に支障が出る西日などの光を遮る大屋根のあり方について模索しました。
大屋根のデザインを検討するに当たり、敷地周辺の自然環境を取り込むような形態、計画地の地域性を反映した形態、競技の伝統を活かした形態などから検討を進めました。
最終的には、【①徐々に高さを変える軒先の自然なカーブが周辺環境を取り込む渦巻案】、【②地域を代表する食べ物を剥いた皮の様な特徴的なルーバーで建物を包む案】、【③日本の伝統的な和傘をイメージした折れ屋根案】、の3つが最終候補になり、クライアントと相談の上、【和傘をイメージした案】となりました。
和傘のような大屋根は、20の面で構成されており、円周方向の梁の梁にジグザクの勾配を設けることで、構造的な負担を減らし、鉄骨量の削減に寄与する計画としています。これは同時に、西側は屋根を下げて西日を下げる、南側は屋根を上げて光を取り込むなど、建物内に入る光のコントロールする役割も兼ねています。
公園に架けられた【和傘のような大屋根】は公園の新しいシンボルとなり、競技者や観客のための大きな居場所となるような計画です。
Outdoor Umbrella Stadium
2022
用途:屋外競技場
場所:日本
建築面積:2,942㎡
延床面積:2,864㎡
function: Outdoor Stadium
site: Japan
building area:2,942㎡
total floor area: 2,864㎡
※WAAとの共同設計
構造:荒木美香構造設計事務所
照明:麻田勝正/GLD










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